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<小さな巨人のメジャーデビュー展> 立川直樹

動物や魚の頭部が人間の身体と合体しているタカハシカオリの作品を初めて見た時、僕はただならない気持になった。と同時にこの素晴しくシュールで、どこかノスタルジックな味わいもある作品をどんな言葉を使って説明すればいいのか途方にくれてしまった。
そして思ったのだ。これはもう見てもらうしかない。
ただの思いつきでなく精巧なディテールと、ひとつずつの作品が発するオーラ。その作品を直(じか)に目にした人はみんなタカハシカオリが仕掛けた罠にはまってしまった。
すぐにエージェントを務めようと考えた僕はこれからその作品群が日本は勿論のこと世界に出ていくことを確信しているが、今回のPARCOにおける展覧会は、確実にその第一歩となるだろう。
作品を手に入れた中国人が天安門で、アメリカ人がタイムズスクエアで、フランス人がエッフェル塔の下で、タカハシカオリのフィギュアとうれしそうに写真を撮っている姿が目に浮かぶ。
新しいポップスターが誕生する。

立川直樹(たちかわなおき)Profile

60年代後半からメディアの交流をテーマにプロデューサー/ディレクターとして音楽、映画、美術、舞台など幅広いジャンルで活躍。
音楽評論家としてのライナーノーツ執筆、雑誌上での評論活動及び書籍出版から始まり、ピエール・バルー、梓みちよ、渡辺貞夫、久石譲、谷村新司、舘ひろし、織田裕二、伊丹十三、候孝賢、チャン・イーモウ、横尾忠則、篠山紀信、和田誠、喜多郎、中村勘三郎、美空ひばり(メモリアル・ イベント)といった幅広いジャンルのアーティスト/クリエイターのアルバム、映像作品、コンサート、映画音楽、展覧会、公演、イベントのプロデュースとディレクションを手掛ける。
「KPOキリンプラザ大阪」を中心に展開されたキリンビールの芸術文化活動では、H・アール・カオス、犬童一心、石橋義正、岩崎永人、ヤノベケンジ、束芋などの新しい才能を発掘した。