2000/10/20 (fri)−11/1 (wed)(会期中は無休)
10:00 am−8:30 pm(最終日は6:00 pm閉店)


入場料: 無料  (問)03-3496-1287(ロゴスギャラリー)

気鋭の若手作家、藤田淳。テクノやパンク、ジャズを聴き、自らもドラムを叩くという藤田の描く抽象絵画からは、絵画という視覚表現を使っているにも関わらず、むしろ聴覚が呼び起こされるような不思議な感覚が生まれます。音の視覚化を目指した抽象絵画は、音やリズムを、曲という予測可能な秩序から解き放ちます。グリッド状の幾何学模様の整然とした反復や、円の拡がりや波紋のような動きを感じさせる作品は、見るものに心地よい音楽的なテンションを与えるでしょう。

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<音を視覚化する抽象絵画>
テクノやパンク、ジャズを聴き、自らもドラムを叩くという藤田の描く抽象絵画からは、絵画という視覚表現を使っているにも関わらず、むしろ聴覚が呼び起こされるような不思議な感覚が生まれます。音楽はリズムやメロディーなどの一定の秩序に基づいて構成され、ひとつの楽曲に仕立てられます。しかし、その秩序が解かれるや否や、個々の音は自立した、粒子のような音に帰ります。藤田の、音の視覚化を目指した抽象絵画は、音やリズムを、曲という予測可能な秩序から解き放ちます。グリッド状の幾何学模様の整然とした反復や、円の拡がりや波紋のような動きを感じさせる作品は、見るものに心地よい音楽的なテンションを与えます。 今回は、180×180cmの大作の新作や、前回の展覧会で発表したLPサイズの円形のぺィンティングのシリーズにシングルサイズとCDサイズを新たに加え発表いたします。
 

藤田淳は1971年に生まれ、96年に東京芸術大学大学院油絵専攻修士課程修了後、98年、99年とギャラリーサイド2(東京)での2度の個展を開催し、一躍注目を浴びている若手平面 作家です。

藤田の作品は、矩形のキャンバにアクリルで描かれるものから、MDF合板をレコードのLPやシングルと同サイズの円形にカットし、ペインティングを施した後、ターン・テーブルの上で回転させるもの、透明なドラムヘッドにカッティングシートを用いて描いたものなど、私たちが通 常思い浮かべる絵画という概念とは異なる刺激的なものです。
 


藤 田 淳(Jun Fujita)


1971年 神奈川県川崎市生まれ。
1996年 東京芸術大学大学院美術研究科油絵専攻修士課程修了


個 展
1995年 オクトパスガーデン、東京
1998年 Gallery Side2、東京
1999年 1999年 Gallery Side2、東京/td>
グループ展
1995年 第2研究室展覧会、東京芸術大学第2研究室 MORPHE'95、
  ミズマアートギャラリー、ブルーノート、Young Artist Group Show、ギャラリーうえすみ、DYNAMO、
  SK画廊
1996年 DINAMO Second Edition、 SK画廊
  榎倉康二と14人の作家展、横浜ベリーニの丘
1997年 警戒ゲート、NAS NASCENT、NAS