会 場: | LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー 渋谷パルコ パート1 / B1 |
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期 間: |
2008年3月14日(金)−2008年3月26日(水) ※会期中無休 10:00am - 9:00pm ※最終日は5:00pm終了 |
入場料: | 無料 |
お問合せ: | 03-3496-1287(ロゴスギャラリー) |
どこにでもある日用品が、それに目玉が付いたことでにわかに存在感を主張しはじめる。そしてそれがそこにあることで、たちまち異空間が現出されるという不思議。
野村浩の作品は、常に、観る人に気楽なカテゴライズを許すイメージをまとっています。
美術家・野村浩の“EYESシリーズ”から、写真、ドローイング、ペインティングのみならず、コップやソファーやライターといったバラエティに富んだ作品群を、『目印商品』と名づけ展示・販売します。
日用品を使った今回の作品は、特に「ああ、これは目玉のついた商品だな」と安心して、気楽にその世界に入っていくことができるでしょう。
が、しかし、その目玉のついた一見“かわいいモノ”たちが、購入した人の家に住み着いたところで、それらは存在感を主張し、本領を発揮しはじめるのです。
「これってコップ……?」と思ったところでもう遅い。
“自分は何を見せられているのか”と考えるとき、すでに私たちは、野村浩の術中に落ちているのです。
会場には、この展覧会のために制作された『目印商品』がならび、これらの“作品”たちは、アートなのか、商品なのか、飾ってながめるのか、使って捨てるのか、はたまたこれは現実なのか、夢なのか……と、わたしたちが持つ常識や日常といったものに根底から揺さぶりをかけてきます。目玉にかこまれためくるめく空間、野村ワールドが現出。
日常の境界線をテーマとする野村浩ならではの展覧会を、ぜひ、ご高覧ください。
展示内容(予定)
※販売いたします
- ●写真作品約15点(野村浩・初作品集『EYES』からの作品を中心に)
- ●新作ドローイング
- ●新作ペインティング
- ●野村浩がこの展覧会のために制作した『目印商品』(ソファー、照明器具 ほか)
販売物(予定)
- ●書籍
- 「EYES」(赤々社刊)
「EYES WATERCOLOR」(マッチアンドカンパニー)
「エキスドラ」(復刻版/私家版) - ●「目玉」グッズ
- おまもり、ティッシュボックス、カンバッヂ、アルミボトル、ライター、風船、食器、エコバッグ、グラス、電球、ガチャガチャ、Tシャツ
野村浩 HIROSHI NOMURA
1969年静岡県生まれ、東京藝術大学美術学部油画科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了
[受賞]
1992年「キヤノン写真新世紀第3回公募優秀賞」
「キヤノン写真新世紀第5回公募優秀賞」受賞
[主な展覧会]
1993年個展「なすび画廊 花の子エリカ・花の居場所」(池袋アールヴィヴァン/東京)
1997年個展「THE GENESIS OF THE EXDORA WORLD」(Taka Ishii Gallery/東京)
グループ展「写真で語る」(東京藝術大学陳列館/東京)
ほか多数に参加
[出版]
2007年『EYES』(赤々舎)出版
“EYESシリーズ”とは?
1992年に発表されたドラえもんらしきものをモチーフとした『EXDORA』シリーズ、2001年のナゾの未確認飛行物体『EFO』シリーズ、そして2007年11月に刊行された初の作品集『EYES』。
“目玉”を共通アイコンとするこのシリーズは、野村浩の創作活動の基本である“EYESシリーズ”として、現実と異空間との境界線をテーマに今後もますます増殖予定。