レアブック コレクション 2008

会 場: LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー
渋谷パルコ パート1 / B1
期 間:

2008年8月15日(金)−2008年8月27日(水)

※会期中無休

10:00am - 9:00pm

※最終日は5:00pmにて終了

入場料: 無料
お問合せ: 03-3496-1287(ロゴスギャラリー)
[左上]『モンパルナスの灯』(1958年)
ジャック・ベッケル監督
[左下]『港のマリィ』(1949年)
マルセル・カルネ監督
[右]『裸で御免なさい』(1956年)
マルク・アレグレ監督

展示会内容

コレクターから初心者まで幅広い方々にご満足いただける見ごたえあるオリジナル映画ポスターを、1950〜80年代のオシャレなフランスものを中心に品揃え、それぞれの作品にまつわるエピソードなどの解説を付けて紹介し、展示販売いたします。
過去開催した映画ポスター展で常に人気が高い作品はもちろんのこと、ロゴスギャラリーならではのマニアックな作品や、オールドファンにも楽しんでいただける懐かしの名画作品など、今回初めてお披露目するポスターも多数集めました。また貴重な映画宣伝資材であるプレスブックやスチールセットも展示販売。これらは、その作品のポスターが高額になってしまった名作や人気作品でもまだまだお手頃な価格で手に入り、また映画の資料としてはポスター以上の価値があるともいえます。珍しいところでは、カンヌ映画祭で関係者に配布された貴重なオフィシャルバッグなども用意しています。

映画ポスター(1950〜80年代のフランス中心)…250点以上
映画プレスブック・スチールセットなど…50点以上

往年のオリジナル映画ポスターは書物やインターネット上などで以前よりは 接する機会が増えてきましたが、オリジナルポスターだけが持つ独特の質感や風合いは写真では再現できず、実際にご覧にならないと真の良さは分かりません。この展覧会は、意中の作品をご自身の眼で確認いただける数少ないチャンスです。
また、映画やポスターにまつわるエピソードを解説として付けており、初めてご来場されるお客様にも映画ポスターの魅力を分かりやすく楽しんでいただけ、かつ、熱心なコレクターの方々にも品揃えの点において、おおいにご満足いただける内容となっています。
懐かしい映画、想い出や思い入れのある映画のポスターに巡り会え、そしてきっと新たな発見をしていただけることと思います

映画ポスターの、上映時の使命 と アートとしての評価

映画ポスターには、一枚の限られた紙面の中に映画の内容を凝縮させ、大衆の興味を喚起して、映画館に呼び寄せるという使命があります。しかし、マスメディアの発達によって、ポスターによる大量動員力が低下してくると、今度はそのポスター自身の持つアート性や、稀少性が大きく評価されるようになりました。そして、ノスタルジーに駆られたごく一部の人々の気紛れの対象としてだけでなく、多くの人々の関心を集め、コレクターズアイテムとして一つのマーッケットを確立しています。

映画ポスターが惹きつける魅力―――稀少性とアート性

映画ポスターは、そもそも広告宣伝ツールの一つであり、上映が終われば破棄される、または破棄することを強要されることが通例でした。映画館に貼られる程度の枚数しか作られていないので、現存するポスター数は決して多いとは言えません。  またそれらに関するデータが残されているものでもありません。幻のポスターと伝えられているものや世界に1点しかないものがあったり、今でも新しい発見があったりと、映画ポスターにまつわる物語が尽きない理由もそのあたりにあり、それだけに熱狂的コレクターを育んできたともいえるでしょう。また、コレクターによる蒐集のみならず、アートやインテリアグッズとしてポスターそのものを純粋に楽しめるのも映画ポスターの魅力です。

展示販売予定作品例

スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜
(1961年)
イヴ・シャンピ監督
牝猫と現金
(1967年)
ジョルジュ・ロートネル監督
ダイヤモンドに手を出すな
(1965年)
シャルル・ジェラール監督
現金に手を出すな
(1954年)
ジャック・ベッケル監督
日曜日には埋葬しない
(1960年) 
ミシェル・ドラック監督
5時から7時までのクレオ
(1961年)
アニエス・ヴァルダ監督
めんどりの肉
(1963年)
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督

ポスターの“オリジナル”とコンディション

本展の“オリジナル”とは、“初上映時に製作された初版刷りのもの”という意味であり、リバイバル上映時のものや販売用のリプロダクションは対象としていません。また、映画ポスターの場合、実際に使用されていたものも多くあり、また保存管理が徹底されていなかったので、そのコンディションは様々であり、それが価格にも反映されています。
映画ポスター市場を動かしているのは、ほとんどがオリジナルポスターです。一般にオリジナルが最もその映画が作られた時代の雰囲気を持ち、ポスター自体も映画への期待から情熱をかけて製作されているからです。オリジナルポスターは年々希少になってきているので、コレクターのボルテージはますます上がるばかりです。
本展のポスターは、特に記載のない限りすべてオリジナルです。