「海の向こうのふる〜い絵本」展 | ヴィンテージ絵本の魅力

会 場: LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー
渋谷パルコ パート1 / B1
期 間:

2008年4月18日(金)−2008年4月30日(水)

※会期中無休

10:00am - 9:00pm

※最終日は5:00pmにて終了

入場料: 無料
お問合せ: 03-3496-1287(ロゴスギャラリー)
協力: キュリオブックス
[左]『Der Fuchsrote Fleck und die dreizehn Rauber』
ヤーヌシ・グラビアンスキー[絵]発行年不明
[右]『THE GOLDEN MOTHER GOOSE』
アリス&マーティン・プロヴェンセン[著・絵]1962

展示会内容

ふる〜い時代の海の向こうの異国から届けられた絵本。
時代を遡ること50年余り、1930年代以降の絵本。子どもの未来のため、平和な世界を願う子どもたちのため、たくさんの絵本作家が力を尽くして作った作品。今では絶版になり時代に忘れられてしまった作品や有名作家の作品など、思い入れたっぷりの絵本をご紹介する展覧会(展示販売)です。

いまのようなテカテカした良質の紙じゃなくて、ざっくりとした荒っぽい紙にボテッとしたインキ。そんな荒っぽい紙と ボテッとしたインキだからこそ、現代の印刷では出せない一体化した紙とインキの効果が最大限発揮されています。さらにその独特の匂い、印刷方法の違い。当時の絵本作家の作風に時代背景などがミックスされ、当時の絵本を魅力溢れるものに昇華させていきました。
オリジナル(原画)に最も近い再現性、オリジナルを見ているような贅沢な気分にさせてくれるのが、この頃の絵本といえます。

『fien en pien』
ディック・ブルーナ[著・絵]1959
『Das goldene Buch der Tiere』
レイク・カーロイ[絵]1975
『THE TREE ANGEL』
ジュディス・マーティン&レミー・シャーリップ[著・絵]1962

現代の絵本作家は絵の表現力の向上に力を注いでいますが、かつては、ひとつの作品としての絵本の“仕上がり”をイメージ(いろいろな行程を経て、絵本というプロダクツになったときの仕上がりをイメージ)して絵を描いていたといいます。そんな力点の違いが、大きな魅力になっています。
かつて世の子どもたちを楽しませた「子どものための絵本」は、時代を超えて生き延び、そして今「大人を楽しませる絵本」として、魅力溢れる存在となっているのです。

展示販売内容(予定)

1930〜70年代のアメリカのものを中心としたヴィンテージ絵本 約200点
絵本作家(イラストレーター)などによるヴィンテージポスター 10数点
絵本作家(イラストレーター)例
tomi ungerer (トミー・アンゲラー)

1931年フランス、ストラスブール生まれ。1956年に渡米し、画家・コミック・絵本作家や広告デザインなど幅広く活躍。機械仕掛けの欲望装置『fornicon』で、エロティックな世界観の中にブラック・ユーモアをちりばめ、多くのアーティストに多大な影響を与えています。

children's spring book festival awards
1958年 『CRICTOR(へびのクリクター)』
1960年 『EMILE(たこと船長)』
1962年 『SNAIL,WHERE ARE YOU?』
1967年 『MOON MAN』
1970年 『THE HAT』
ニューヨーク・タイムズ選定・年間最優秀イラストレーテッド・ブックス
1962年 『The Three Robbers(すてきな三にんぐみ)』
1971年 『THE BEAST OF MONSIEUR RACINE』
1974年 『A STORYBOOK』
ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞
1998年 画家賞 受賞
『Mr TALL AND Mr SMALL』 1966
バーバラ・ブレナー[著]
トミー・アンゲラー[絵]

背の高いキリンとちっちゃなねずみ。キリンはその背の高さを自慢して、ネズミは自分の小ささで便利なところを自慢して、お互い言い合っていました。けれどもある日ハンターがやってきて・・・。
以前「のっぽとちび」という翻訳本絵本がほるぷ出版から出版されていました。

roger duvoisin (ロジャー・デュボアザン)

1904年スイス、ジュネーヴ生まれ。1927年にシルク会社の誘いを受け渡米後、雑誌広告やイラストレーション、そして絵本を手がけるようになりました。120冊余りの絵本を手がけ、日本語訳されているものも、数多くあり、日本でも、人気の絵本作家です。

ニューヨーク・タイムズ選定・年間最優秀イラストレーテッド・ブックス
1954年 『The Happy Lion(ごきげんならいおん)』
1955年 『The Happy Lion In Africa(アフリカでビックリ―ごきげんなライオン)』
1961年 『The Happy Hunter』
1965年 『Hide And Seek Fog』
1973年 『HECTOR PENGUIN』
コールデコット賞
1948年 『White Snow, Bright Snow(しろいゆき あかるいゆき)』
1965年 『Hide And Seek Fog』
ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞
1968年 画家賞 次席
『DONKEY DONKEY』 1940
ロジャー・デュポアザン[著・絵]

ロジャー・デュボアザンの大ヒット作品のひとつ「DONKEY DONKEY」。
現在、「ロバのロバちゃん」というタイトルで翻訳版が出版されていますが、そちらは1968年に発行されたリニューアルバージョン。本書は1940年版の初版。

MARCELLO MINALE (マルチェロ・ミナーレ)

1938年、リビア生まれ。1962年に渡英し、ブライアン・タッターズフィールドとともに、ミナーレ・タッターズフィールド社を設立。グラフィックはもちろん、C.I.、パッケージ、インテリア、家具までこなすブリティッシュ・デザインの雄。

『CREATURES GREAT AND SMALL...』 1964
マイケル・フランダース[著]
マルチェロ・ミナーレ[絵]

正方形の見開きに一頭の動物が右往左往、圧倒する大胆な構図です。

販売する商品の一例
『THE HAPPY PRINCE』
オスカー・ワイルド[著]オタ・ヤネチェク[絵]1968
『F.Rojankovsky's ALPHABET of Many Things』
フェードル・ロジャンコフスキー[絵]1970
『THE STORY OF PAUL BUNYAN』
バーバラ&エド・エンバリー[著・絵]1957
『THE BEAR WHO SAW THE SPRING』
カーラ・カスキン[著・絵]1961
『Bears』
ルース・クラウス[著]フィリス・ロワンド[絵]1948
『DORRE and the Witch's Imp』
パトリシア・クームス[著・絵]1975
『Maila and the Flying Carpet』
デニーズ&アラン・トレッツ[著・絵]1969
『THE CALICO JUNGLE』
ダーロフ・イプカー[著・絵]1965
『AMAZING MAGICAL JELL-O BRAND DESSERTS』
シーモア・クワスト[絵]1977
『THE MELLOPS STRIKE OIL』
トミー・アンゲラー[著・絵]1958
『BOURRU』
リダ[著]フェードル・ロジャンコフスキー[絵]1935
『LOVE』
ピーター・マックス[著・絵]1970

※掲載写真は、販売商品の一部です。