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LOGOS GALLERY
展示会内容 会場風景
横木安良夫写真展「TEACH YOUR CHILDREN」  1967-1975 あの日の彼 あの日の彼女
©Yokogi Alao
横木安良夫写真展「TEACH YOUR CHILDREN」  1967-1975 あの日の彼 あの日の彼女
会 場 LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー 渋谷パルコ パート1/B1
期 間 2006.12.01 (fri) - 2006.12.13 (wed) ※会期中無休
10:00am - 9:00pm ※最終日は5:00pmにて閉店
入場料 無料
お問合せ 03-3496-1287(ロゴスギャラリー)
■ Talk with 横木安良夫
ゲスト: 田中長徳氏
藤代冥砂氏
ハービー山口氏
安珠氏
角田光代氏
2006.12.04 (月)
2006.12.05 (火)
2006.12.06 (水)
2006.12.09 (土)
2006.12.11 (月)
7:00pm - 8:00pm
7:00pm - 8:00pm
7:00pm - 8:00pm
6:30pm - 7:30pm
6:30pm - 7:30pm

会場にて写真集をお買い上げの方に整理券を配布いたします。
(各回とも定員になりしだい配布を終了いたします)
展示会内容
"Teach Your Children(ティーチ・ユア・チルドレン)"。それは、横木安良夫が愛聴していたロックバンド、クロスビー・スティルス、ナッシュ&ヤングの楽曲名です。この本展と写真集のタイトルは、彼らへのオマージュでつけられました。
現在コマーシャル、エディトリアル写真分野で活躍する一方で、作家としても著作が注目されている写真家・横木が、1960〜1970年代にかけて、都内や彼の地元の市川、湘南、福生などの街を歩き回りスナップした、おびただしいほどのモノクロームドキュメント写真――。ファインダーで切り取られた「あの日の彼 あの日の彼女」たちは、まるで時代の証言者のようです。
本展は、横木がフリーカメラマンとして独立する前に撮影した、若い都市生活者たちの膨大なパーソナル・ショットを約30年ぶりに見直し、新たに編集して発表するものです。
あの日、僕は何も見ていなかった。
だからこれは、僕の見たあの日の記録なんかじゃない。
これは僕が吸った空気、
あの一日、若く生きた気分の記録。
あの頃がよかったなんて、懐かしんでいるんじゃない。
誰にでも一度はある若い時代、まだ何の見通しも、さしたる経験も、本当の挫折味わっていない、若い男が、
世界と遭遇したときに、感じ、掠めとった寓話。
あの日、昭和42年の春の一日からはじまった、18歳、
そして26歳まで、僕は夢中になってシャッターを切った。 
――― 横木安良夫
 ああ、もう冬は終わって春がきたんだ、と思うような春の日に、私は生まれた。一九六七年の三月だ。もちろん、その日があたたかかったのかどうか、晴れていたのかどうかなんて、私は知らない。母にそう聞いただけである。東神奈川にほど近い病院で生まれ、それからしばらく、保育器に入っていた。未熟児だったのだ。数週間後、私は母に連れられて家に帰ってくる。
 目を開き、自分の足で立ち、家の外に出、私は世界を見た。田んぼ、川、バス、畑、空、木、めだかやおたまじゃくしやザリガニといった、ちいさな生きものたち。それが私の世界だった。成長するにつれて、世界はゆっくりと大きくなる。坂道、ビル、マクドナルド、学校、友だち、秘密。
――― 角田光代(写真集収録ショートストーリー
「あの日の彼 あの日の彼女」より抜粋)



©Yokogi Alao
展示内容
現存している貴重なヴィンテージ・プリント約10点
30年以上前のオリジナルネガから新たに制作した銀塩プリント約20点(写真集からセレクト)
古いネガをデジタル処理して制作した、様々なサイズの作品約100点
販売物
写真集「Teach Your Children」(ティーチ・ユア・チルドレン)
   普及版 2006年12月発売予定、3800円(予価)、出版 / アスコム(予定)
   特装版 オリジナルプリント付き限定版100部 作家サイン・エディション入り、スリップ・ケース入
   り
デジタルプリント(フレーム入り) 各作品限定50枚(一般顧客向けの廉価版プリント)エディション
  入り
銀塩プリント(フレーム入り) 限定10作各30枚限定 エディション入り
会場内限定ポストカード



©Yokogi Alao

 

1960〜70年代、横木安良夫のカメラはアメリカ文化の洗礼を受けた若者たちの浮ついた気分をとらえた。当時の若者文化を内側から撮影した写真群は団塊世代の青春グラフィティー。

若かりし横木は単に昭和の日本をドキュメントしたのではありません。アメリカ文化の影響を受けた若者が、"カッコいい"と感じるシーンを内側から撮影しているのです。当時の日本写真は、社会のアウトサイダーの写真家が時代をえぐり出すようなドキュメントが中心でした。横木の写真は社会のインサイダーだった若者による時代のインサイダーの写真なのです。それゆえ、多くの人が共通の夢を描けた60年〜70年代日本の気分と雰囲気が色濃く映しこまれています。横木がまだプロデビュー前であり、自分の感覚に忠実でピュアーな視点を持っていたからこそ、これらの奇跡のような素晴らしい写真が撮影できたのでしょう。
写真にしみ込んだ時代の匂いは、価値観が多様化し生き方に思い悩む現代人に懐かしい気持ちを呼び起こさせます。そして時代の価値観が多様化した21世紀のいま、私たちは皆が共通の夢を持てた時代のイメージに対して強烈に魅了されます。30年以上前のイメージはいま見ても古さを感じません。若者にとって、"カッコいい"ことは時代を超越するのです。戦後生まれの人は誰でも、自分の過去とコミュニケーションできる1枚の写真イメージ を横木の写真集の中から発見できるでしょう。特に団塊世代にとって、カッコよさを追求していたころの青春グラフィティーそのものです。写真がきっかけで見る人それぞれの青春ストーリーが蘇ることでしょう。

なお、写真展開催に合わせて同名の写真集がアスコム社から刊行され会場で先行販売されます。この本には直木賞作家、角田光代氏が横木の写真に触発されて書き下ろしたショートストーリー「あの日の彼 あの日の彼女」が収録されています。
■ 横木安良夫 alao yokogi プロフィール http://www.alao.co.jp

1949年千葉生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。1975年、アシスタントを経て独立。広告、ファッション、ヌード、ドキュメンタリーとさまざまな分野で仕事。1985年、新宿ニコンサロンにて初個展『Day by Day』以後個展多数。著書に、写真と文『サイゴンの昼下がり』新潮社。小説『熱を食む、裸の果実』講談社、ノンフィクション『ロバート・キャパ最期の日』東京書籍がある。
■ 著作リスト
1999年 写真と文の本「サイゴンの昼下がり」新潮社
2003年 小説「「熱を食む、裸の果実」講談社
2004年 ノンフィクション「ロバート・キャパ最期の日」東京書籍
2004年 「デジで本」翔泳社
2005年 「M7.3 子供たちの見たもの」宙出版
■ 写真展
1985年12月 「DAY BY DAY」SHINJUKU NIKON SALON
1986年3月 「いつか上海」EBIS,TOKYO
1986年4月 「AMERICAN HEADS」SHINJUKU NIKON SALON
1993年4月 「TWILIGHT TWIST POLAROID」PORALOID GALLERY
1996年3月 「越南女」HANAE MORI OPEN GALLERY
1996年4月 「TWILIGHT TWIST2 」HANAE MORI OPEN GALLERY
1996年5月 「10000W NUDE 」POLAROID GALLERY
1998年10月 「風が流れている」POLAROID GALLERY
2003年3月 「時空越南」全国キヤノンサロン
2003年3月 「時空越南」全国キヤノンサロン
2003年5月 「サイゴンの昼下がり 94−03」東京写真文化館
2003年11月 「北へ、北へForgotten Vietnam」品川CanonSタワー
2004年9月 「ロバート・キャパ最期の土地」デイズ・フォト・ギャラリー
2005年7月 「Summer Surf Tales」アート・フォト・サイト・ギャラリー
2006年1月 「Teach Your Children」アート・フォト・サイト・ギャラリー
2006年3月 「Teach Your Children」京都ギャラリー
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