東京アーティストマンション SPECIAL SHOP OPEN !! | アーティストグッズのセレクトショップ

会 場: PARCO FACTORY パルコファクトリー
渋谷パルコ パート1 / 6F
期 間:

2008年12月31日(水)−2009年1月5日(月)

※会期中無休

10:00am - 9:00pm

※入場は閉場の30分前まで

※12月31日(木)7:00pmにて閉場

※1月1日(元日)11:00am−6:00pm

※最終日は6:00pmにて終了

入場料: 一般300円・学生200円・小学生以下無料
お問合せ: 03-3477-5873(パルコファクトリー)
ジャパン☆アヴァンギャルド

展示会内容

'60年代から'80年代半ばにかけて、状況劇場、天井棧敷、黒テント、自由劇場など、”アングラ”と呼ばれる劇団はいわゆる商業演劇とは一線を画した独特の世界を創りあげていました。そして、その公演ポスターは、横尾忠則、宇野亜喜良などの一流のアーティストの手によって創られ、熱いメッセージにあふれています。
これらは現在美術的評価も高く、当時公演用に限られた数だけしか製作されなかったため現存する 枚数は僅かで、これだけのアングラ演劇の傑作ポスターが一同に公開されるのは、貴重な機会です。

貴重なアングラ演劇傑作ポスターの全貌を公開!!

 この展覧会は、ポスターハリス・カンパニーの2万点以上所蔵する「現代演劇ポスターコレクション」から厳選された、1960年代のカウンターカルチャーの一翼を担った、アングラと呼ばれる小劇場演劇の傑作ポスター約100点を展示します。これらのポスターは、現在美術的評価も高く、当時公演用に限られた数だけしか製作されなかったため、現存する枚数は僅かで、いまや貴重な美術品です。ポスターによる時代と文化を俯瞰する試みです。

 1960年〜70年代にかけて、演劇界では、旧態然とした新劇とはまるで異質な世界を創造することを目指した小劇場運動(いわゆるアングラ演劇)が勢いを持ち、唐十郎、寺山修司、鈴木忠志、佐藤信、串田和美らがそれまでにない実験的な舞台を繰り広げていきました。

 この頃、舞台と相乗効果をもたらしたのが、このアングラ劇団の旗印として登場したポスターです。ある意味このポスターがアングラ演劇の先導的役割を果たし、時代を挑発し、現在はその象徴として存在します。

 このアングラ演劇のポスターには、横尾忠則をはじめとして、粟津潔、赤瀬川原平、宇野亜喜良、金子國義、篠原勝之、及部克人、平野甲賀、井上洋介、及川正通、榎本了壱、花輪和一、林静一、合田佐和子、戸田ツトムなど、驚くほどの多くのアーティストがかかわりました。彼らの手によるポスターは、単なる公演告知のポスターの枠を越え、日本の熱かった60年代から70年代を鋭く切り取り、そのポスター自体が発しているメッセージは時代を越え今も輝き続けています。

 まさに1920年代の「ロシア・アヴァンギャルド」のポスターを彷彿させる日本のポスターの傑作「ジャパン・アヴァンギャルド」と言えるでしょう。

 これだけのアングラ演劇の傑作ポスターが一同に公開されるのは貴重な機会です。ぜひとも時代の記憶装置でもあるこのアングラ演劇のポスターを、演劇界にとどまらず、美術界やグラフィックに関心のある若者や、60〜70年代の冒険の時代を生きた多くの方にもご覧いただきたく存じます。

展示販売内容

● 60年代から80年代半ばにかけての小劇場演劇の傑作ポスター100点以上を展示。

● これらのポスターに深い関わりを持つ寺山修司関連グッズ+アングラ劇団関連商品を販売。

寺山修司実験映画特別上映

『蝶服記』
1974年 カラー 12分
撮影=鈴木達夫 音楽=田中未知 編集=大島ともよ 制作=鵜飼正英
出演=新高恵子 蘭妖子 飯田恭子 田井中浪子 佐々田季司 斉藤正治
◆映写機とスクリーンの間を”さえぎる”目隠しされた映画。カンヌ映画祭監督週間招待
『ローラ』
1974年 カラー 9分
撮影=鈴木達夫 音楽=田中未知 衣裳=蘭妖子 助監督=森崎偏陸
出演=小野正子 蘭妖子 有栖川志栖子 (森崎偏陸)
◆映画館の客席からスクリーンのなかへ”出入りできる映画”。ベルリン映画祭特別上映他。
『審判』
1975年 カラー 34分
撮影=福元文一 音楽=J・A・シーザー 編集=大島ともよ 制作=九條映子
出演=新高恵子 大野進 蘭妖子 パンチョ目黒 矢口桃 森崎偏陸 根本豊
◆釘で被われたイメージの釘学大全。観客によってスクリーンは釘の壁と化す。ベルリン映画祭特別上映他。

展示されるポスター例

劇団状況劇場 1974
「唐十郎版 風の又三郎」
篠原勝之

劇団自由劇場 1966
「イスメネ地下鉄」
串田光弘/シルクスクリーン

演劇実験室・天井棧敷 1968
「新宿版千一夜物語」
宇野亜喜良/シルクスクリーン

演劇センター68/71 1971
「恋々歌留多鼠小僧次郎吉」
平野甲賀/シルクスクリーン

劇団状況劇場 1975
「糸姫」
篠原勝之

演劇実験室・天井棧敷 1969
「犬神・フランクフルト公演版」
粟津潔/シルクスクリーン

演劇実験室・天井棧敷 1969
「ガリガリ博士の犯罪」
及川正通/シルクスクリーン

劇団状況劇場 1966
「腰巻お仙-忘却篇」
横尾忠則/シルクスクリーン