会 場: | PARCO FACTORY パルコファクトリー 渋谷パルコ パート1 / 6F |
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期 間: |
2008年10月3日(金)−2008年10月20日(月) ※会期中無休 10:00am - 9:00pm |
入場料: | 一般300円・学生200円・小学生以下無料 |
お問合せ: | 03-3477-5873(パルコファクトリー) |
主催: | パルコ |
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企画+制作: | パルコ、スタジオキュービックス よつばスタジオ、テクノプロ |
特別協力: | 海洋堂 |
協力: | 村上隆+有限会社カイカイキキ |
星野岑山 |
© 2004 Takashi Murakami/Kaikai kiki co., Ltd. All Rights Reserved.
日本初となる“ボーメ”ソロエキシビション開催!
カルティエ現代美術財団をして「キング・オブ・オタク」と言わしめた美少女フィギュア
原型師の、初期作品から最新作まで約80点を一挙公開!
© 2005-2006Nitroplus
■ ボーメは、『チョコQ(旧チョコエッグ)〜日本の動物コレクション』等の食玩フィギュアで一世を風靡した(株)海洋堂所属の造形作家(原型師)である。1961年大阪府出身、本名は非公開。'80年代初頭、模型小売店からガレージキット(家内制手工業的なインディーズ風味の組み立て式模型)メーカーへ転身した海洋堂に造形スタッフとして参加、美少女フィギュアなどというジャンルがまだ存在していなかった時代に、(三次元的に矛盾のある)二次元の絵のイメージを壊すことなく造形するノウハウをゼロから構築したパイオニアのひとり。造形面に注目されることが多いが塗装に関しても突出した技術を持ち、エポックメーキングたる塗装技法を多数生み出してきたことでも知られる。
■ ボーメの手による美少女フィギュアの人気と名声は遠く海外にまで及び、美少女フィギュア造形のトップランナーとして業界を牽引している。主要作品として、著名作家の描くイラストレーションを立体化した“鬼娘”や“虎娘”、超人気タイトルである『美少女戦士セーラームーン』シリーズや、『新世紀エヴァンゲリオン』の“綾波レイ”、“惣流・アスカ・ラングレー”などが挙げられる。また、ボーメ自身の創作キャラクターによるエロティックな美少女フィギュアも人気が高い。
■ 日本を代表する現代美術アーティスト・村上隆氏による等身大美少女フィギュア制作プロジェクト『Project Ko2(プロジェクトココ)』への参加(1995〜1999年)を通じ、自身もニューヨークのアートギャラリーフィーチャー・インクにて個人作品展を実現(1998年)、コンテンポラリーアート界へのデビューを飾る。フィーチャー・インクにて個人作品展を実現(1998年)、コンテンポラリーアート界へのデビューを飾る。
さらに、カルティエ現代美術財団(パリ/フランス)主催の企画展『un art populaire(ポピュラーアート)』
(2001年)に村上隆氏と並列な立場のアーティストとして招聘されるなど、ボーメの創作領域はワールドワイドなアートシーンにまで拡大を続けている。
© SHIO SAKURA
■ ボーメは誰にも真似することのできない揺るぎない世界観を持つ一方で、現在の市場や顧客のニーズ、人気キャラクターのルックスの微妙な変化など、世の動向にアンテナを張ってつねにリサーチし続けるという非常にフレキシブルな面も持ち合わせている。カルティエ現代美術財団のキュレイターをして「キング・オブ・オタク」と言わしめたボーメの才は、そうした不断の努力に裏付けられていると言えよう。
■ ボーメが手掛けるフィギュアはそのほとんどがガレージキット即売イベントで販売される当日限定商品であるため、その日を終えると完成品が披露される機会はほとんどない。また、その大きさ(ホビーシーンにおける美少女フィギュアの一般的なサイズは20cm程度だが、その倍以上もある50cm級がボーメ造形作品のメインストリームである)ゆえに輸送や取り扱いが非常に困難なため、80点という規模のボーメフィギュアが同じ場所で展示された例は過去に一度もなく、本展覧会が史上初の試みとなる。
ボーメ活動概略
- ●1986年
- ’80年代初頭のガレージキット創世記から造形活動を続けてきたが、この年、模型小売店に流通する海洋堂の正規版権取得商品の原型を手掛けたことにより、いわゆる「メジャーデビュー」を飾る。
- ●1980年代後半〜1990年代初頭
- 海洋堂の社員原型師でありながらワンダーフェスティバル(年に2回開催される日本最大のガレージキット即売イベント)に個人ブースを構え、作品発表の主な舞台とするようになる。以降、“ボーメスケール”と呼ばれる1/4スケール(約50cm)級の大型美少女フィギュアを続々と製作・発表、『美少女戦士セーラームーン』など当時の人気タイトル作品のほとんどをフィギュア化した。
- ●1995年
- フィギュア業界初の個人原型師作品写真集『コンプリート・ボーメ』、CD-ROM作品集『BOME・EX』を海洋堂から発売。現代美術アーティスト村上隆氏とのコラボレーション『Project Ko2(プロジェクト・ココ)』がスタートする。
- ●1998年
- 村上隆氏とのコラボレーションをきっかけとし、ニューヨーク/ソーホーのアートギャラリーフィーチャー・インクにて個人作品展を実現(1月3日〜2月13日)、コンテンポラリーアートシーンへのデビューを飾る。ボーメほか多数の著名原型師とその作品が取り上げられたフィギュア写真集『ジャパニーズ・フィギュア・アート・シーン1998』(メイセイ出版)発売。
- ●1999年
- 『美少女フィギュアスーパーコレクションBOME作品集』(発行:メディアワークス)発売。
- ●2000年
- 村上隆氏がプロデュースするグループ展『SuperFlat(スーパーフラット)』を通じ、ロサンゼルス現代美術館MOCAギャラリーに進出。
- ●2001年
- カルティエ現代美術財団(パリ/フランス)主催のグループ展『un art populaire(ポピュラアート)』より作品出展のオファー。コンテンポラリーアートの世界ではトップクラスのミュージアムに、村上隆氏と並列の立場で招聘されることに。
- ●2002年
- エポック社C-Works事業部と海洋堂のコラボレーション企画“ラブひなスカイラブプロジェクト”にて「ボーメ、1m成瀬川なるに挑む。」という名の超大型=1mサイズのソフトビニール製塗装済み完成品フィギュアの原型製作を担当、ひとりの原型師が手掛けた過去最大サイズの美少女フィギュアとして話題に。主にワンダーフェスティバルにて発表された大型ボーメフィギュアを20cmクラスにリサイズしたPVC製塗装済み完成品シリーズ『ムッシュボームコレクション』の第1作目“鬼娘”発売。
- ●2008年
- コンテンポラリーアーティストデビュー10周年記念展を渋谷パルコパート1内パルコファクトリーにて開催。また、コンテンポラリーアーティストデビュー10周年記念商品として、1/4ボーメスケール(約50cm)のPVC製塗装済み完成品“鬼娘好実昭博作画バージョン”をパルコファクトリーでの展覧会会場にて先行発売。
会場限定先行販売商品
ボーメ「アーティストデビュー10周年記念」作品
10年越しの夢が実現! 超巨大、ボーメ オリジナルサイズでの完成品化
原型師ボーメのアーティストデビュー10年周年記念として、20年に及ぶボーメ造形活動の中でも代表的作品のひとつである「鬼娘/好実昭博作画バージョン」が、ボーメ オリジナルサイズでの商品化されました。その大きさゆえに「オリジナルサイズでのPVC製塗装済み完成品の商品化は不可能」とされていた、俗に“ボーメスケール”と称される50cmを超えるビックサイズにて、造形美を細部に至るまでまで精密に再現。不可能を可能にした奇跡のPVC塗装済み完成品フィギュアをお届けいたします
- ●鬼娘 好実昭博作画バージョン
- 本作はPCゲームの原画や同人誌などで活躍する人気イラストレーター・好実昭博氏が描いたオリジナルイラストを元に造形したフィギュア作品です。ボーメがメインの造形活動の場とする『ワンダーフェスティバル』(3万人以上が来場する日本最大のフィギュア即売イベント)にて、1997年8月に発表/発売されました。同会場にて限定発売された未塗装未組み立て状態のレジンキャストキットは、数時間を要せず、瞬く間に即効完売を記録。また、2001年にカルティエ現代美術財団へボーメが招聘された際、出品された5作品のうちの1作品でもあります。
01 頭部の鬼の面はマグネットにより着脱可能となっており、差し込み穴や接合ピンを設けずに、原型どおりの美しいアウトラインを保ちました。
02 たすきがけにした組み紐や、帯留め、ふんどしといった部分には本物の組み紐や綿布を使用しており、日本の伝統文化をミニチュア再現したものになっています。実物ならではの質感に注目してみてください。
03 オリジナルでは一体成型だった上半身の着物と体部分を「別パーツ」にして再現(衣服は着脱可能です)。可能な限りパーツ分割を行い、衣服部分には軟質素材を使用。体部分は完全新規造形となっています。
04 右手に携えた剣は、ABSパーツにてシャープに成型。経年変化による「へたり」を防止しています。
- ●豪華特典1
- ボーメのロングインタビューと豪華著名人のコメントを収録した特別映像DVD『ムッシュ ボーム』が付属。ボーメが20年に及ぶ造形活動を振り返り、ガレージキット美少女フィギュアの歴史と、フィギュア造形の進化の過程がわかります。
- ●豪華特典2
- さらに、箱からフィギュアを出さない状態でもディスプレイ可能なように、パッケージも全力でこだわりました。人気コミック『よつばと!』でおなじみの“よつばスタジオ”がアートワークを担当。美しい朱に染まったボックスの中央に筆文字が栄えます。また、本会場の先行発売では、会場発売のみの豪華限定仕様として、ボーメ×パルコのコラボレーションとなる限定メモリアルスリーブボックス仕様で発売。まるで高級料亭のおせち料理のような、品のよい「和」テイストに仕上げられています。
ボーメ直筆サイン入り。
鬼娘 好実昭博作画バージョン
1/4スケール(全高280mm/全長400mm)
PVC製塗装済み完成品スタチュー
価格29.400円(税込)
原型製作&ペイントマスター製作/ボーメ
「鬼娘」題字執筆/書道家 星野岑山
© 好実昭博/フランス書院
ボーメコンテンポラリーアート系展覧会作品出展履歴
■ 1998年1月『ボーメ』フィーチャー・インク(ニューヨーク/アメリカ)
■ 1998年5月『エロポップ・トーキョー』ジョージーズXLarge(ロサンゼルス/アメリカ)
■ 2000年4月『スーパーフラット』パルコギャラリー(東京/日本)
■ 2001年1月『スーパーフラット』ロサンゼルス現代美術館MOCAギャラリー(ロサンゼルス/アメリカ)
■ 2001年6月『ポピュラーアート』カルティエ現代美術財団(パリ/フランス)
■ 2002年2月『ムッシュボーム』東京ビッグサイト〜ワンダーフェスティバル2002[冬]〜(東京/日本)
※ショップのみのご利用はできません。(要入場料)
※商品の数には限りがございます。売り切れの際はご了承ください。
※商品によっては、お一人様の購入個数を制限させていただく場合があります。
※会場では係員の指示に従って下さい。混雑の際は入場を制限させて頂く場合があります。
ボーメを擁する海洋堂とは?
ガレージキットのパイオニアにして、旧い慣習に停滞する近年のホビー(フィギュア)業界の方向性を激変させ活性化し続ける造形集団。実際に造形、原型製作を行う人間がメインスタッフを構成しており、モノを作る人間が企画やコンセプト販売方法に至るまでを担当する「特殊技能者集団」「業界かき回し集団」といった独自のスタンスを取る組織体。
さまざまな先鋭的企画と高い造形力により、精巧で表現力豊かなフィギュアやノベルティーアイテムを多数発表。『チョコQ(旧チョコエッグ)〜日本の動物コレクション』を筆頭に、社会現象規模の食玩ブームを牽引したことは記憶に新しい。また、その評価は国内にとどまらず海外でも高く、リアルで躍動感溢れる独自の造形表現にはファンやコレクターも多い。