会 場: | PARCO FACTORY パルコファクトリー 渋谷パルコ パート1 / 6F |
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期 間: |
2009年1月17日(土)−2009年2月9日(月) ※会期中無休 10:00am - 9:00pm ※入場は閉場の30分前まで ※最終日は6:00pmにて終了 |
入場料: |
一般300円・学生200円・小学生以下無料 |
お問合せ: | 03-3477-5873(パルコファクトリー) |
企画・制作: | パルコ・カイカイキキ・テクノプロ |
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なぜかパンツをはいた愛らしいゾウや蝶、鳥、女の子や謎めいた双子、擬人化されたリンゴにソフトクリーム……坂知夏は、子どもや女の子が 大好きなモチーフを、摩訶不思議なキャラクターに変え、マルチカラー の鮮やかな絵画に描きます。
かわいくも少し怖さを秘めた独特の生き物 たちは、丁寧に塗られた色面と有機的に溶け合い、まるで細胞分裂するかのように仲間を増やし、植物と同化し、互いに無邪気に戯れたりしながら、自由自在に姿を変えていきます。
なかでも、もっともよく描かれるゾウは、坂にとって、安心をもたらす 守護神のような存在だといいます。一方、双子やモンスターのように、どこか不安感をもたらす暗いものもいます。一見ファンシーな世界には、生き物の生死に向き合う畏怖の念が、つねに底流を流れているのです。
最近、坂自身が出産を経験し、新しい命の胎動を実感したことも、作品に変化をもたらしました。
装飾性が増し、洗練された画面には、幼児や親子の姿も描かれ、生き物が連鎖する生命の賛歌ともいうべき世界観が現れてきました。坂にとって、制作は、日々の成長と、無理なくひとつにつながっているのでしょう。
1973年、愛知県生まれ。2001年の「妖怪フェスティバル」(東京都現代美術館)を皮切りにかずかずのグループ展に参加した坂は、小山 登美夫ギャラリー、ニューヨークのマリアン・ボエスキー・ギャラリーで個展を開催。2005年にニューヨークのセントラル・パークで発表した巨大な親子ゾウの彫刻が、大きな話題を呼びました。
最新の大作6点をはじめとする絵画、ドローイングからなる今回の個展では、観る人を優しく包み込むような、坂知夏のあたたかな世界を感じてください。
今回のテーマ “生命(いのち)”
一人の人間の母となったア−ティスト坂知夏の世界観が、繊細で優しい今までの作品からさらに進化する様子が見てとれる内容に仕上がっている。
それは、ア−トが忘れようとしても忘れられない、忘れてはならないテ−マ。
「我々は生きている」というメッセ−ジの再生を強く強く訴えている。
本質的な意味での現代の「受胎告知」を描いた世界に、ぜひご期待ください。
はじめての画集も個展に併せて刊行予定。グッズやコラボレ−ションなど、多彩な企画が進行中です。
販売内容
書籍
グッズ
坂 知夏
1973年愛知県生まれ
1996年多摩美術大学油絵学科卒業
●個展
2003年「個展」小山登美夫ギャラリー(東京)、2005年「ドリス・C・フリードマン広場彫刻展示」パブリック・アート・ファンド(ニューヨーク)「Chinatsu Ban」マリアン・ボエスキー・ギャラリー(ニューヨーク) 、2006年「Focus: Chinatsu Ban」フォートワース現代美術館(テキサス)
●グループ展
2001年「HIROPON SHOW 2 ― 妖怪フェステイバル」東京都現代美術館(東京)、2002年「HIROPON SHOW」(京都・大阪)「東京ガールズブラボー2」NADiff(東京)、2003年「希望/Hope ― 未来は僕等の手の中」ラフォーレミュージアム原宿(東京)、2004年「東京ガールズブラボー」マリアン・ポエスキー・ギャラリー(ニューヨーク)、 2005年「Kaikai Kiki」青井画廊(大阪)「リトルボーイ:爆発する日本のサブカルチャー・アート」ジャパンソサイエティ(ニューヨーク)、2008年「Kaikai Kiki Artists展」カイカイキキギャラリー(東京)