ROBBIE CONAL (Los Angeles, CA)
ニューヨークアート界の異端児として育ち、60年代のヒッピー全盛期をサンフランシスコで過ごす。その後スタンフォード大学を経て、政治と権力、その両方の乱用をテーマとしたアートを創りはじめる。既存のアート界内では活動の幅が狭められると感じ、自らストリートに作品のポスターを貼り続けて今に至る。曰く、「毎朝の出勤途中、人々が僕の仕掛けたちょっとした“infotainment”をきっかけに僕が考える大切な問題について一緒に考えてくれたら、それで僕は満足なんだ。」
ERIC DROOKER (Berkeley, CA)
ストリートポスター界のベテランである彼の作品は、今までに大手文芸誌The New Yorker、The
Village Voice、The Progressiveの表紙やバンドRage Against
the Machineのアルバムカバーなどで発表されている。作家でもある彼の著書にはFlood!
A Novel in Picturesやビートニク派の巨頭Allen Ginsbergと共著した
Illuminated Poems、Street Posters and Balladsなどがある。各地の大学や文化館に講師として招かれることも多い。マンハッタンで生まれ育った、生っ粋のニューヨーカー。
SHEPARD FAIREY / OBEY GIANT (Los Angeles,
CA)
もはや伝説となった彼の「OBEY GIANT」キャンペーンがアメリカの都市文化に与えた影響は計り知れない。曰く、このキャンペーンは「現象学における実験」であり、ウイルス的に広まっていったこのポスターを通じて、彼は「すべてに疑いを持て」という密かなメッセージを人々に伝えることに成功した。キャンペーンの独特のスタイルと遍在性に着目したADWEEK誌からは、その年の「ベストゲリラマーケッター」として評価される。その他にも、ギャラリーでの個展や講演、著作「Post
No Bills」にアートCD「The Giant Rock ‘N’ Roll Swindle」の製作など、コマーシャルとファインアートの見事なバランスを保った活動を続けている。
FIREHOUSE (San Francisco, CA)
Ron DonovanとChuck Sperryの二人からなるデザインユニットFIREHOUSEが Virgin
Megastoreの販売促進用キャンペーンとして手がけたポスターシリーズには Rolling Stones、The
Beatles、Pearl Jam、 Smashing Pumpkins、Beastie Boys、MadonnaにU2などロック界の大御所ばかりが名を連ね、彼らの新鮮でエッジーな切り口は瞬く間に評判となった。大胆なメタリックカラーの多用が特徴的な彼らの作品はデザインや出版業界でも評価が高く、様々な受賞歴を持つ。
FUTURA 2000 (NYC)
グラフィティ界のカリスマ的存在として知られるFUTURA2000が活動を始めたのは1970年で、当初は地下鉄の車両にてその才能を披露するのみだった。80年代に入って彼の作品は世界中のギャラリーにて引っ張りだこに。90年代の到来は数々のアーティストとのコラボレーションなどさらなる飛躍をもたらし、今はマルチメディアで活躍している。
HUGH GRAN (NYC)
生まれ育ったニューヨークの街から彼が吸収したあらゆるものはイラスト、写真、ビデオにアニメーション、デジタルデザインなどその時々に適したメディアを通して人々の元に届けられる。社会的、政治的な活動にも高い関心があり、最近のIndependent
Media CenterやKonscious.com、FreeSpeechTVとのコラボレーションはストリートの視点から捉えた社会活動の草分け的存在とも言える。ニューヨークのパーソンズ美術学校の教員でもある。
GRAPHONIC (NYC)
1999年、ストリートアーティストBRONZによってグラフィックデザイン会社として設立されるが、2002年にはアパレルデザイン会社としてオリジナルのTシャツコレクションを2002年秋に発表。今どきのストリートアートスタイルと古典的なシンボルやビジュアルを融合した作品を通して、世の中に溢れているウソの「行間を読む」ことで真実を見つけるよう、世界中に呼びかけている。
WINSTON SMITH (San Francisco, CA)
人気アーティストFrank Kozikをもって、「Max Ernst以来のコラージュの天才」と言わしめ、また「彼一人の手によって一世代のグラフィックスタイルを築きあげた」とも。カッターナイフ片手に、古雑誌から「無邪気なイメージを拉致」し、悪戯好きな小悪魔のように挑発的な作品を作り上げる。彼が手がけたDead
Kennedysの「In God We Trust, Inc.」アルバムカバーはキリストの冒涜的なイメージが波紋を呼んだ。サンフランシスコ、LA、ニューヨーク、ロンドンやローマで個展を開いている。
SETH TOBOCMAN (NYC)
オハイオ州出身のコミックアーティスト。 彼とアーティストPeter Kuperの急進的なコミック誌「World
War Three Illustrated」は1980年の創刊以来、社会派コミックアーティストの登竜門として注目されている。ニューヨークタイムズのイラストレーターとして、「You
Don’t Have to Fuck People Over to Survive」や「War in
the Neighborhood」など作家としての活動もこなす。
GENEVIEVE GAUCKLER (Paris, France)
フランスの大手レコード会社F Communicationsでデザイナー兼アートディレクターとして活躍後、Olivier
KuntzelとFlorence Deygasの元でYves Saint Laurentなどのコマーシャルなどの仕事を手掛ける。世界的に有名なMe
Companyにてウェブデザイナーとしての経験を経て、今はフリーランスで活動。
YURI SHIMOJO (NYC)
展覧会多数開催。広告や音楽関係、雑誌、エッセイなど幅広く活動。著書に「メキシコ・中米のけぞり旅行記」「ちいさならくがき」、絵本「みずのはな」等。もとBARNSTORMERSの一員。世界の裏と表を旅し、自由な生き方そのものを絵と文で表現している。
|