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PARCO MUSEUM
展示会内容 会場風景
安村崇 写真展 Takashi Yasumura Photo Exhibition
©安村崇
安村崇 写真展 Takashi Yasumura Photo Exhibition
会 場 PARCO MUSEUM パルコミュージアム 渋谷パルコ パート3 / 7F
期 間 2005.09.30(fri)- 2005.10.17(mon)
10:00am - 9:00pm(入場は閉館30分前まで / 最終日は6:00pm閉場予定)
料 金 一般500円・学生400円・小学生以下無料
お問合せ 03-3477-5873(パルコミュージアム)
主催:パルコ 企画:北澤ひろみ(ナンジョウアンドアソシエイツ) 協力:オシリス
展示会内容
現在最も活躍が期待されている写真家のひとり、安村崇の初の個展を開催します。

1999年に、キャノン写真新世紀でグランプリを受賞して以来、注目を集めてきた新進気鋭の写真家の軌跡をたどり、これまでのシリーズからの代表作を一同に紹介する写真展です。
作品のモチーフとなるのは、なにげない家の中の景色や、ステレオタイプな日本の自然など、どこか懐かしさを感じさせる、しかもごくありふれた風景でありながら、その淡々とした表現の中に、常識や思い込みにゆさぶりをかけるような「ずらし」を生じさせる、微かな作為の気配を感じさせます。
あたりまえの日常生活の中に潜む、微妙な違和感に焦点をあてた「日常らしさ」のシリーズをはじめ、自然を模倣することによって生まれる不自然さなど、ステレオタイプなイメージを盲信する滑稽さを描く「自然をなぞる」シリーズ、最新作の「せめて惑星らしく」シリーズでは、地球という惑星のひとつに生息するもののひとつとして、人間を俯瞰的な視野で見つめ、その存在に対する見方を問い直します。安村の表現は、常に自然と人間の関係に存在する虚実を浮き彫りにする、アイロニーとユーモアを絶妙に交えたユニークな手法と、写真そのもののクオリティの高さを持ち合わせています。
最近では、国の内外でのグループ展での活躍も目覚ましく、2003年には、「JAPAN-Keramik und Fotografie」ドイツ、ハンブルグ、2004年、宮城県美術館での「コモンスケープ」展、「六本木クロッシング」森美術館に参加し、現在は、サントリーミュージアム天保山の「GUNDAM-来るべき未来のために-」にも出品しています。
また、展覧会のオープン時には、初の写真集「日常らしさ(Domestic Scandals)」も刊行されます。雑誌「FOIL vol.2」や「スタジオボイス」にもフューチャーされるなど、注目度は徐々に高まりつつあり、個展、そして写真集の発行を切望される中での開催は、多くの観客の期待に応えるとともに、日本の写真界に本格若手写真家の出現を確信させる展覧会となるでしょう。

■ 安村崇写真展開催記念トークショー
日程: 2005年10月15日(土) 7:00pm〜
会場: パルコミュージアム 入場料無料(展覧会入場料は要)
出演: 安村崇
飯沢耕太郎(写真評論家)
倉石信乃(横浜美術館主任学芸員)
司会: 北澤ひろみ
※トークショーの日程、出演者は変更になる場合がございます。
「日常らしさ」
© 安村崇
■ 同時発売
安村崇写真集『日常らしさ』
収録作品:36点 文:倉石信乃、八角聡仁、Matin Jaeggi
ハードカバー、240×243ミリ、96ページ、和英併記
定価:3,600円(税別) 発行・発売:オシリス(TEL 03-5485-0991)
■ 会場限定グッズ
パンフレット / ポストカード等、会場でしか手に入らない限定グッズを販売予定です。
「せめて惑星らしく」
© 安村崇
安村崇(YASUMURA TAKASHI) 略歴
1972 滋賀県生まれ
1995 日本大学芸術学部写真学科卒業
1999 第八回写真新世紀 1999年度グランプリ受賞
東京都在住
■ 主な個展
1998 「うさんな日」、ガーディアン・ガーデン、東京
2003 「『自然』をなぞる」、モーダポリティカ、東京
■ 主なグループ展
1999 「第八回写真新世紀展」、P3、東京
2003 「日本−現代のセラミックとフォトグラフィー」、ダイヒトルハーレン美術館、ハンブルグ
2004 「コモンスケープ」、宮城県美術館、宮城
「六本木クロッシング」、森美術館、東京
2005 「ガンダムー来るべき未来のためにー」、サントリーミュージアム天保山、大阪

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