大宮エリー 「思いを伝えるということ」展
――――造形と言葉のインスタレーション
映画監督、映像ディレクター、演出家、脚本家、コピーライター、作家、ラジオパーソナリティー など多岐にわたり、ボーダレス、肩書きレスに活動する大宮エリー。
常にその動向が注目される クリエーター 大宮エリーの、自身初のなる展覧会をします。
彼女が今、造形、そして言葉、アートで表現したいものとは?
会 場 |
PARCO MUSEUM パルコミュージアム
渋谷パルコ パート1 / 3F |
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期 間 |
2012/02/03 (金) -2012/02/27 (月)
※入場は閉場の30分前まで 【最終日閉場時間変更について】 ※ご好評につき、最終日の閉場時間を、18:00→21:00に変更になりました。入場は、閉場の30分前までですので、ご注意くださいませ。 |
入場料 |
一般500円・学生400円・小学生以下無料 |
主 催 |
パルコ |
企画制作 |
パルコ |
お問い合わせ |
0334775873
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公式HP |
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特別協賛 |
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協力 |
気になる展覧会の内容をご紹介。
会場は、”思いを伝える”という行動から喚起される「心細さ」、「高揚感」、「切なさ」、「感動」、など8つの状態を、インタラクティブなインスタレーションと、それを包み込むような言葉によって構成され、訪れた人が再体験、再確認、できるようになっています。
たとえば、こんなインスタレーション。
題名「心細い平均台」
人が感謝の思い、本当の気持ち、謝罪の気持ちなどなど、大切な、あるいはふとした思いを伝えるとき、その、伝えるという行為において、わき起こる不安、心もとなさ、怖さ、を、「心細い平均台」というインスタレーションで表現します。
展示された、心細い平均台は見るだけでも、心細く、伝えることの難しさ、そして反対に伝えられたときの喜び、奇跡を感じられるのですが、
実際に、来場者がその平均台を渡ったり、その様子を他の来場者が見ることで、より、その実感を楽しんでもらえたらという狙いが作者にはあります。
会場を包み込むような、たくさんの“言葉たち”も見所です。
題名「メッセージボトル」
会場でしか手に入らない、ステキなグッズを作りました。
大宮エリー初となる個展の開催を記念して、展覧会場限定で販売をする、「思いを伝えるということ」本をつくりました!
装丁を手がけたのは、グラフィック・ムービー・プロダクトなど多岐に渡り様々なデザインを行うデザイン集団・groovisions!
そして挿絵は今注目のイラストレーター・Noritakeさん!
長く手元に置いておきたくるような、時々思い出して読み返したくなるような、そんなあたたかい本になりました。
「思いを伝えるということ」本の、気になる中身は!?
収録された8編のショートストーリーは、全て今回のために書き下ろしたもので、会場の作品とそれぞれがリンクしています。
会場で展示される「言葉」のノーカットバージョンと共にあわせて読むと、より一層、展覧会の世界観を感じることができます。
また、冊子には、大宮エリーが“唯一、影響を受けた作家”だという詩人・谷川俊太郎との対談も収録。
作家として、ひとりの人間として、初めて顔を合わせたふたりのトークをお楽しみいただけます。
【編集後記】大宮エリーが、詩人・谷川俊太郎に出会う。
谷川さんにサインをおねだりするエリーさん。 談笑。最後は谷川さんのお見送り。
1月上旬、都内某所。
エリーさん&スタッフ一同が、ワクワクしながら(緊張しながら)向かったのは、なんと、日本が誇る詩人・谷川俊太郎さんのご自宅!
趣のある日本家屋がとても素敵な谷川さんのご自宅での対談収録だったのでした。
外は寒かったのですが、やわらなか日差しが差し込み、庭の木々の影が障子にゆらゆらとうつって・・・なんだか日向ぼっこでもしたくなるような陽気の中で対談はスタート!
“恋愛パターン”“自分的暗黒時代”について…など、異色!?とも言える話題が次々に飛び出していました。
気になる中身はぜひ、「思いを伝えるということ」本でチェックしてみてください。充実の内容になっています!
写真:KENTA AMINAKA
それぞれのインスタレーションをイメージした、
音楽をつくりました。
本展覧会にあわせて、それぞれの空間に素晴らしい音楽をつけてくれたのは、タブラ奏者のU-zhaanとINNER SCIENCEの2人。
会場では、このスペシャルユニットのCDも、特別に販売致します。
【U-zhaan/ユザーン】
1977年埼玉県川越市生まれ。ザキール・フセイン、オニンド・チャタルジーの両氏からインドの打楽器「タブラ」を師事。'00年よりASA-CHANG&巡礼に加入し、『花』『影の無いヒト』など4作品をリリースした。
'10年に同ユニットを脱退後に、U-zhaan × rei harakamiとして「川越ランデヴー」「ミスターモーニングナイト」を自らのサイトから配信リリース。タブラ100%テクノユニット、salmon cooks U-zhaanの名義でも現在までに3枚のアルバムを発表。
その他yanokami、UA、HIFANA、SUPER CAR、坂本美雨など数多くのアーティストの作品にもタブラ奏者として参加している。著書に『ムンバイなう。』
http://u-zhaan.com/
【INNER SCIENCE/インナー サイエンス】
西村尚美によるソロ・ユニット。浸透するように透明できらびやかな音色とメロディー、そこに拮抗する振り幅の広いリズム隊を操り、エレクトロニック・ ミュージックの範疇ではありつつも、その中のどのジャンルにも収まる意思を見せないカラフルでエモーショナルな世界観の楽曲を産み出す。
近年では、東京・お台場にある日本科学未来館のプラネタリウムのコン
テンツ『BIRTHDAY』の音楽制作や、芝浦のワークショップスペース『SHIBAURA HOUSE』の館内BGMを制作。
自身のプライベート・レーベルPlain Musicも2007年から運営しており、2011年1月19日には4年振りとなるアルバム 『Elegant Confections』を、Original ver.とAmbient ver.の二枚組仕様でリリース。
http://www.masuminishimura.com
大宮エリーのコメント
最近、雑誌でこういう依頼が重なりました。
「人に何かを伝えるということが怖かったり苦手意識に苦しんでいる人が多いので、
その方にコミュニケーションのしかたを教えてください」
驚きました。
こんなに今、コミュニケーションに悩んでるなんて。
私だって、伝えられなくて、もどかしくて、臆病で、嫌になって、そんな経験があるから思うんですが、
伝えないと、ゼロになっちゃうと思うのです。
言わないと、なかったことになっちゃう。
ありがとう、ってすごく思っていても、それを伝えようとすることから逃げると、
私のありがとうという気持ちが、存在しない事になっちゃう。
そう思うと、そちらのほうが恐ろしくて、だから、勇気をだして伝えるのです。
たとえ、伝わらなくても。伝えようという努力をするというか。
だから、上手く伝えようとしない、ってことだと思うのです。
ありがとうをうまく伝えるにはどうしたら、と考えるから自信がなくなるわけで、
シンプルに、ありがとうをたくさん言う方が伝わるんじゃないかな、と思うんです。
ありがとうを、10回。
それでいい。
そういうことを、展覧会で表現できないかなと思いました。
思いを伝えるということが、どういうことなのか、
そのイメージ、感覚を味わってもらい、楽しんでもらい、今一度体験してもらう。
思いを伝えるということがどんなに心細く、時として勇気がいることであっても、
そのことの高揚感、伝わったときの達成感、伝えようとする行為の生き生きとした躍動感、
感動、伝わったときの言いようの無い切なく、奇跡的な感じを思い出してもらえれば、
きっと、この展覧会をあとにしたとき、そのひとは大切なひとに電話したくなったり、ご無沙汰してしまっているひとにお手紙を書きたくなる。
そんなふうに、なったらいいなと、思っています。
大宮エリー
映画監督・脚本家・作家・演出家・CMプランナー
1975年大阪生まれ。広告代理店勤務を経て、2006年に独立。
映画「海でのはなし。」で映画監督デビュー。
連続TVドラマ「Room Of King」「the波乗りレストラン」「木下部長とボク」、舞台「GOD DOCTOR」「SINGER5」(DVDが好評発売中)では脚本・演出を手がける。
他、「サラリーマンNEO」(脚本参加)、「エル・ポポラッチがゆく!!」「デカ黒川鈴木」(脚本)、「おじいさん先生」(総合演出)などに携わる。
ミュージックビデオ監修に、「ADDRESS」山崎まさよし、「男女6人夏物語」ケツメイシ
「群青」スピッツ、「新世紀のラブソング」ASIAN KUNG-FU GENERATION、「オアシス」ハナレグミなど。
主な著書に、「生きるコント」「生きるコント2」(文藝春秋)、絵本「グミとさちこさん」〈絵:荒井良二〉(講談社)。
他、CM、作詞、雑誌連載コラム等々。
2011年1月3日~12月26日まで、ニッポン放送「オールナイトニッポン」月曜レギュラーを務めた。
現在、ユーストリームの生配信番組「スナックエリー」(ほぼ毎週水曜22:00~)ではママを務める。ホストなのに自ら酔っぱらい、多彩なゲストといっしょに本音でトークする異色のママとして注目を集めている。
「スナックエリー」 http://www.ustream.tv/channel/snack-ellie
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