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“おがくずぬいぐるみ”とは
戦後すぐの時代、北関東の玩具職人たちは、当時高価だった綿ではなく、おがくずを詰めたぬいぐるみを作っていました。アメリカの貿易船にこのぬいぐるみを持って行くと、持って行っただけ売れたと言われ、玩具職人たちは、この別珍布製のおがくずを詰めたぬいぐるみ人形を生産し続けました。何万という種類の動物ぬいぐるみ達が海を渡り、アメリカへと輸出されていきました。アメリカでは、“ドリームペット”とか“トレジャーペット”とか“ミニペット”等というブランド名で売り出され、多くの子供たちに愛されてきました。
しかし、1972年、台湾に生産ラインが移ると、日本のおがくずぬいぐるみ産業はたちまち衰退し、職人たちの手作りによるおがくず詰めの技術も失われてしまったのです。
本展で展示するぬいぐるみは、1950〜70年代にアメリカへ輸出されたものです。その種類は万単位とも言われていますが、今回は約800点を展示いたします。 |
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“モダンペッツ”とは
なかば失われかけたこの日本の玩具職人技術を蘇らせたのが、モダンペッツです。
ペットシリーズのぬいぐるみを偶然目にし、そのmade in Japanの素晴らしさに感動した中野シロウ氏が、当時の職人を探し出して再生産を依頼しました。まずはさび付いた機械を動かすところからスタートし、今の時代性を取り込んだデザインのおがくずぬいぐるみを、高齢となった当時の職人の手によって同じ手法で作るまでにしたのです。そしてこの新しいおがくずぬいぐるみをモダンペッツと名づけ、シリーズ展開を始めました。
本展では、シリーズ5作目にあたるプードルの会場限定カラーを販売します。他に、モダンペッツ・キャラクターの綿入りぬいぐるみ人形やバッグ、カレンダー、スカーフ等、会場先行商品もあわせて販売いたします。 |
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