1999年、そんな彼らのアートワークの集大性ともいえる、作品集『Buro
Destruct』がベルリンのゲシュタルテン出版社から出版、その翌年80年代のテレビゲーム好きとして知られるロペツが中心となって、クラシックテレビゲームの持つ独特なデザインを紹介した『Electronic
Plastic』が出版されました。これは、アート関連書籍の中でも格段の売れ行きで、今もなおベストセラータイトルとなっています。
ビュロ・デストラクトの中心的メンバーともいえるロペツは、大のテレビゲーム好きとして有名ですが、親日家としても知られています。何度か日本を訪れたことをきっかけに、2001年には日本のグラフィックデザイナー33組を紹介した『Narita
Inspected』を出版。日本のデザイナーたちの作品紹介に加え、Q&Aインタビュー、スタジオ写真、彼らの自画像など普段見る機会のない、デザイナーの素顔を垣間見ることができます。また、ロペツが日本滞在中に撮りためた、お店の看板、レシート、包装シール、街頭ビラなどの写真コラージュは、逆に我々に日本の面白さを気付かせてもくれます。
書籍以外での活動も幅広く、2002年にはオリジナルフォントが購入できる、オンライン販売サイトも開始、待ちわびていたファンも多く、飛ぶように売れたそうです。
ビュロ・デストラクトが制作してきた数々のロゴデザインは地元ベルンでも高く評価され、小さな理容室の看板から、スケーター系のショップ看板、そして歩道横に貼られている数々のクラブイベントのポスターまで、あらゆるところに彼らの手掛けたロゴデザインを見かけることができます。そんな彼らが現在制作中なのが、2005年日本で開催される愛知万博のスイス・パビリオンのロゴデザインです。
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