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会 場 |
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LOGOS
GALLERY ロゴスギャラリー 渋谷パルコ パート1/B1
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期 間 |
2003.06.19
(thu) − 06.30 (mon) 会期中無休
10:00am -
9:00pm(但し、最終日は4:00pmにて終了)
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お問合せ |
03-3496-1287(ロゴスギャラリー)
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大正から昭和初期にかけて子供たちが遊び親しんだ「すごろく」。
それは今、当時の風俗や生活を垣間見せてくれる資料として、また斬新なデザインのグラフィックとしてよみがえり、私たちの目を楽しませてくれます。本展では、大正から昭和初期の時代の「すごろく」約50点、あわせて当時の絵本、雑誌、人形、文房具、おもちゃ等、日本人誰もが郷愁を感じるような昔のモノ達を一堂に集め、展示販売いたします。
難解な仏教用語を覚えるために作られた、とも言われる「すごろく」は、浮世絵や版画の発達、和紙の大量生産が可能になった江戸時代に、絵を取り入れた木版多色刷りのものが作られるようになり、庶民の遊びとして爆発的な人気を得ました。その後、明治の文明開化によって教育目的から娯楽用のものまで、主に子供向けのものが発達、そして大正・昭和初期には、実に多種多様なものが作られ「すごろく」の黄金時代と言われるほどに至ったのです。
この時代「すごろく」は、雑誌や新聞の付録として作られるようになり、特に正月号の付録として欠かせないものとなりました。絵柄も大事件やニュースを描いた図版、有名人の肖像画、政治・社会風刺漫画、歴史物語など、あらゆるものがあり、人気漫画家や作家の絵も使用しています。新聞社や雑誌社が販促ツールとしてしのぎを削って新作を発注、膨大な数が印刷されたのでした。そして家族団らん用から道徳・教育目的のものまで、家庭の娯楽として幅広く親しまれました。
絵柄はその時々の風俗や好みを映し出し、時代の雰囲気、風俗、生活を垣間見せてくれます。当時の人々の風俗や生活を示す資料としての価値も再評価されつつあります。そして一世紀近い年月を経た今、「すごろく」のデザインは私たちの目にとても斬新に映ります。精度は劣るものの、昔の印刷物には、デジタル機では出すことのできない色調や色合いに趣きがあり、懐かしさと心地よさを感じます。21世紀の今、「すごろく」はグラフィックとして再びよみがえり、私たちの目を楽しませてくれます。
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