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ヨシタケシンスケ - しかもフタが無い -

展示会概要会場風景

ヨシタケシンスケ - しかもフタが無い -

ヨシタケシンスケ - しかもフタが無い -

会  場 LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー 渋谷パルコ パート1/B1

期  間 2003.09.18 (thu) − 09.30 (tue) ※会期中無休
10:00am - 9:00pm(但し、最終日は5:00pmにて終了)

お問合せ 03-3496-1287(ロゴスギャラリー)


オープニングパーティー 2003.09.18 (thu) 6:00pm
会場にてオープニングパーティーを行います。

「フアン感謝デー」開催 2003.09.27 (sat) 3:00pm - 6:00pm
日頃の不安を感謝の気持ちに変えるべく、お買上げいただいた作品集に、イラストを描き加えさせていただきます。


イラスト作品約200点、立体作品を展示販売。
また、9月初旬パルコ出版より刊行される作品集『しかもフタが無い』及び過去に制作された作品集などの販売も行います。


ヨシタケの描く世界には、観るものをまごつかせるような、言いようの無い可笑しさが漂っています。それは、彼の描く絵やモノローグのような言葉に、自分の心のうちを見透かされたような感覚を覚えるからかもしれません。ごくごく普通の日常生活の中で目にする光景の断片、頭の中に浮かぶステレオタイプなイメージや出来事…。そんな誰しもが経験のありそうなとりとめのない出来事を、ヨシタケは私たちの日常空間からほんの少しだけはみ出させ、ユニークな絵と言葉によって表現していきます。「あるあるある!!」と、思わず頷いてしまうような場面。「こんなこと考えているなんて、ちょっと人には言えないよね…」なんていう、自分の中のブラックな一面を発見して思わず苦笑いする。あるいは、自分だけのひそかな楽しみやこだわりをまるで覗き見られていたかのような、「ドキッ」とするそんな感覚のものまで…。彼の描く断片の集積には、きっと一つや二つ経験や記憶のある場面が登場するはずです。そんなヨシタケの作品と対峙しているうちに、わたしたちは、普段取り立てて意識してみる事のないささやかな幸せをかみしめたり、不条理な現実にへこんだりと、作品を通して様々な感情が認識されていくことに気付き始めます。そして、不意に、そんな彼の作品がわたしたちの姿を映し出す鏡のようにも思えてきます。ヨシタケシンスケの描く、取り立てて特別ではない世界が、私たち一人一人の日常に他ならないことを示唆してくれるのです。




ヨシタケシンスケ プロフィール

1973 神奈川県茅ヶ崎市生まれ
1998 筑波大学大学院 芸術研究科総合造形コース修了
1995 アート・アーティスト・オーディション主催「大アート展」出展
優秀賞・一般審査員賞・カールスモーキー石井賞 受賞
1998 劇団 NYLON100℃の作品SIDE SESSION♯6 オブジェ製作として参加
1998 作品出展「アートの遊園地'98」 天保山現代館

1996 個展「大結集」 原宿クエストホール内ロビー
1997 個展「ヨシタケシンスケ展」 天保山現代館
1997 個展「ヨシタケシンスケ展」 横浜そごう内市民フロア
1999 個展「このころのあのころ」 スペース ビッグアート
2000 個展「やっぱり今日でした」 ベルリッツ渋谷校
2001 個展「おそらく後日 改めて」 “www.”so-net/cafèt
2002 個展「デリカシー体操」 studio BIG ART
2003 個展「残った分はおにぎりにしましょう」 Space Kobo&Tomo




なんにも考えていない時の顔。
ごくごく事務的なやりとり。
人として誰もが考える当たり前のこと。
憶えておく必要はこれっぽっちも無くて、
書き留めておかなければ次の日には絶対に
忘れてしまうような小さなこと。

そんなことが気になるのです。

予想と違う現実と、折り合いをつける方法。
負け惜しむ技術。
保守的になる理由。
恵まれた環境の中に生まれてくる不満。
損をしているかもしれないという恐怖。

そんなことも気になるのです。

お買得商品。
おいしいお菓子。
大人向けの雑誌。

そんなことも、もちろん気になるのです。

気になることを書き留めると、私は安心するのです。

なぜ安心するのかが、また気になるのです。

ヨシタケシンスケ




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