2002年の「美と出会う(NHK教育)」での特集を始め、愛知万博“NEDOパビリオン”での映像コンテンツへの参加など、この2〜3年、各メディアへの露出が多いムットーニ。
昨年6月から「たけしの誰でもピカソ(テレビ東京)」で計12回にわたり放送された[ムットーニ・劇場]が好評を呼び、今ムットーニの認知度がさらに高まっている。
また、番組内で放送された14作品をDVDとして商品化する事が決定した。
「実際に動くのものを見てみたい」という各方面からの要望や関心が高まるこの時期に行われる“EXHIBITION
MUTTONI MUSEUM”はまさにタイムリーといえる大規模な展覧である。 |
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1997年のラフォーレミュージアム原宿での大規模な展覧会以降、全国7ヶ所の巡回展を行ってきたムットーニは、その間に渋谷パルコロゴスギャラリーを中心に発表を続け、この8年間に大小合わせおよそ70台の作品を制作してきた。だがそれらの作品のほとんどは個人蔵となり、一度限りで二度と見ることが難しいとされてきた。
この企画は、それら70台の中からセレクトした作品に代表作と未発表の新作を加え40台ほどの作品群で構成される内容も規模も充実した展覧会である。
大型スペースを一つの大きなムットーニ作品にみたて、今日まで制作してきた個々の作品と新作を一堂に集めたまったく新しい世界、ムットーニ・ミュージアムを構成。またムットーニ自身と人形の競演をふんだんに取り入れ、よりパフォーマンス性を重視することで、おとなから子供まで夢を体感出来る展覧会となる。 |
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ムットーニ作品とは。ムットーニこと武藤政彦が制作する、ボックス式“機械仕掛けのカラクリシアター”。
その作品群はそれぞれ独自のストーリーをもち、ピッタリ合う音楽が内蔵されて3分から5分で完結する。「アンティークなラジオが織りなす一夜のゴージャスなステージ。カテドラルから舞い上がる天使。露店の様なステージで、ムットーニの口上に導かれる三枚のカードの物語」等、それらは様々なストーリーが詰め込まれた独自のお話し玉手箱。 |
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そこには見る人の数だけストーリーがあり、見る人それぞれの思い出や記憶と重なり合う。
このミュージアムは来場者にとってまさに“記憶を旅する迷宮の博物館”なのだ。 |
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ムットーニは、自分が作りだした世界の演出家であり、配線やスイッチのハンダ付けをする職人、照明係り、脚本家、そして時には人形と競演するパフォーマーでもある。 |