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蜷川実花写真展「Liquid Dreams」

展示会概要プロフィール会場風景

蜷川実花写真展「Liquid Dreams」


会  場 PARCO MUSEUM パルコミュージアム 渋谷パルコ パート3/7F

期  間 2003.11.01 (sat) - 12.01 (mon) 10:00am - 8:30pm
(入場は8:00pmまで)

料  金 一般700円/学生500円 小学生以下無料

お問合せ 03-3477-5873(パルコミュージアム)


展示会内容

パルコミュージアム1周年記念企画として、その独特な色彩感から見るものを魅了する若手女性写真家・蜷川実花の写真展を開催します。今回、彼女が選んだテーマは「金魚」。色鮮やかで、人工的で、可愛らしいけどどこか毒気のある「金魚」。懐かしくて、楽しい気分にさせてくれるけれどどこか毒気のある「金魚」。本展覧会のために、彼女が日本のみならず香港・中国などでとりためてきた、そんな「金魚」たちの姿を一挙公開します。今回は展覧会では初めての映像作品も公開。そして、エディシオン・トレヴィル刊行の最新写真集「Liquid Dreams」を会場にて先行販売します。
この秋、一番の目玉となるビッグ・ショウを是非、お見逃しなく!


蜷川実花トークショウ &サイン会

トークショウと刊行される写真集のサイン会が行われます。

会場 PARCO MUSEUM パルコミュージアム 渋谷パルコ パート3/7F
日時 2003.11.15 (sat) 2:00pm - 3:00pm
ゲスト:篠山紀信
2003.11.29 (sat) 2:00pm - 3:00pm
ゲスト:今宿麻美(モデル)/小林明美(モデル)/斉藤くみ(スタイリスト)/宮師雄一(デザイナー/タイクーングラフィックス)
料金 700円
定員 150名(パルコミュージアムにて受付いたします)

当日は1:00pm〜4:00pmまで一般入場不可となります。詳細はお問い合わせください。


金魚は野生のさかなではない。


フナの突然変異体を、人間の好みにあうよう人為的交雑、淘汰を繰り返して創りあげられ奇形化された生き物。

短縮変形、癒着退化した骨格。
さかなにしては長すぎ、若しくは短すぎる尾鰭。
退化欠如した背鰭。

本来の姿から遠い変わった形の金魚ほど、寿命が短いらしい。


人間の欲のなんと深い事か。


はじめは、見た目のかわいさに、その色彩の艶やかさに惹かれた。
気持ちよさそうに水のなかに漂う愛らしい姿を見つめていると、なんだかやわらかい気持ちになる。


幸福の象徴。


人間の鑑賞のために、改良され続けた生き物。
よたよたと幸せそうに泳ぐその姿。

なぜこんなにも金魚に惹かれるのか。

どうやら、金魚の色彩のあでやかさだけが、私を虜にしている訳ではないらしい。
むしろ、ねじまげられた、生物として不自然なその姿に惹かれる。

無自覚だった自分のオブセッション。

もしかしたら、金魚がかわいそうと思うことのほうが、奢っているのではないかという、ねじれた感覚にすら陥る。
私がどんな事を考えようと、きっと金魚たちには何も関係がない。

きっと彼等は、毎日ごはんが食べれて、危険もなく、幸せなはずだ。

そんな事を思うのも、人の傲慢なのかもしれないけど。


蜷川実花









(c) MIKA NINAGAWA
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