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paintura pitch project 蹴球落書展

展示会概要開催にあたってQ加アーティスト作品オークション会場風景


開催にあたって

“共にサッカー狂でアートに関わる”というシンプルな理由から、東京を拠点に活動するグラフィック・デザイン&映像制作のデザイン集団【Stoique】の中島知美は、ロンドンを拠点に活動するストリート・アーティストやイラストレーターのエージェント兼コンサルタント集団【Scrawl Collective】を率いるRic Blackshawに、サッカーゲームの熱いスピリットとアートの精神をクロスオーバーして楽しめる 【Paintura Pitch Project】構想を持ち掛け、我々は、“PAINTURA”というブランドを立ち上げると同時に、2002年12月に第1弾プロジェクトを始動させます。

おりしも2002年は、2002 FIFA World Cupの第17回大会がアジアで初めて、また大会史上初の共同開催で日本と韓国で開催されました。この世界最大のスポーツ祭典で再び私達は確信することができたように、サッカーゲームへの熱狂は、世界のあらゆる人々の心をひとつにすることができます。グローバルな規模で無限に、そして平等に広がる、人と人とのリアルな心のコネクションをさらに円滑に結びつけるために、私達のプロジェクトはスタートしました。

かつてジョン・レノンとオノ・ヨーコは言いました。「War is over, if you hope.」と。願いの力があれば、世界は変わる。私達は純粋なサッカー狂の視点から、またサッカーとアートを繋ぐことで、何かを生み出し、何かが変わるのではないかと考えています。

このプロジェクトの「PITCH」は、いかなる立場にいる人間でも参加可能です。私達クリエイターの日々の活動では、国境線を消失させ、言語を飛び越えた環境が個々の活動を支えているように何事にも影響されず、美術館から個人の自宅の中まで、どこにでも出現可能なフィールド。それが私達の「PITCH」です。

さらに【Paintura Pitch Project】のメッセージは、世界的なビジネス戦略で成功するスポーツメーカーPUMA社の賛同と支援を得られるにいたり、あ・うんの呼吸と深い相互理解の中でプロジェクトの車輪が回り出すことになりました。

第1弾の「PITCH」には、グラフィティ・アート、ポートレート・ペインティング、ファインアートの分野で活躍目覚ましい12名のアーティストたち --- Ben Drury、David Foldvari、ESPO、Genta Kosumi、Kostas Seremetis、Kate Gibb、Mr. JAGO、REAS、Reggie Pedro、Steff Plaetz、Var、Will Barrasが参加します。いずれも【Paintura Pitch Project】のコンセプトに心から共鳴してくれた仲間達です。アートの熱気と彼等のスピリットが投影されたアートワークは、StoiqueとPUMAの共同デザインによって、最強テクノロジーを身に纏ったサッカーボールとサッカーシャツとして、少量限定生産で製品化されます。

こうして誕生する“Paintura”製品は、刺激的なイメージ戦略が施され、2002年12月NewYork、Paris、London、Berlin、Roma、Milan、Tokyo、Osaka、Taipei、SydneyなどのPUMAのコンセプト・ストアを皮切りに、2002年12月13日〜2003年1月6日、渋谷パルコ・ミュージアム「Paintura Pitch Project - 蹴球落書展」まで、世界中をサーキット・エキシビジョンで巡回しなから一斉に販売が開始されます。とりわけ渋谷パルコのエキシビジョンでは、第2弾【Paintura Pitch Project】の秘密兵器プロダクツが多数加わり、100坪という大空間にエネルギーの輪が出現します。

また私達StoiqueとPUMAは、【Paintura Pitch Project】の基で、クリエイティブで挑戦的なチャリティー活動を行います。私達はテーマを掲げ、創造的行為において最もビビットな製品によって得る利益で、カメルーンの子供達「未来のアスリート」にPUMA製サッカーシューズを1足でも多く贈りたいと考えています。

それぞれのジャンルを越境しながら、このような魅力的な「PITCH」に立ち、相互に影響を与え合う刺激的な関係が育まれてゆく、それが私達の目指すプラットフォームです。サッカーとアートの熱気をギュッと詰め込んだ【Paintura Pitch Project】の鼓動に、この冬、ぜひとも触れてください。

stoique代表 中島知美

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