NOW

NEXT

PARCO MUSEUM TOKYO SHIBUYA

Drawings – Plurality

Drawings – Plurality

URLをコピーする

複数性へと向かうドローイング <記号、有機体、機械>

「ドローイングとは何か?」という根源的な問いをテーマとした、鈴木ヒラク/村山悟郎/やんツーの3名による展覧会"Drawings - Plurality"を開催します。
Draw(引っ張る)という動詞は、Lines(線)について探求する社会人類学者ティム・インゴルドが指摘したように、もともと「糸の操作」と「軌跡の刻印」といった手の行為を指しています。先史時代の洞窟壁画から現代のアートに至るまで、人類にとって新たに線を生成したり、線の軌跡を見いだすというドローイング行為は、普遍的かつ多様なものとして連綿と続いています。
また、特に2000年代以降の西欧ではドローイングの再定義・再評価が進み、今や単に下描きや紙への素描という意味を超え、それ自体がコンテンポラリー・ドローイングというアートのジャンルとして成熟しつつあります。
アメリカのThe Drawing CenterやイギリスのDrawing Roomといった専門の美術館の活動が活発化し、各地で展覧会の開催や様々な書籍の刊行、そしてドローイングに特化したアートフェアも数多く行われています。
日本のシーンは、未だそうした欧米の動向との連続性が乏しいとも言えます。
しかし、東洋に根付く自然界の線に対する感受性や、ハイアートとストリートの混交などの文化的背景をベースとして、新たなドローイングを表現するアーティストが増えてきている現状も、またあります。
今回、このような時代状況も踏まえ、現代の日本においてラディカルなアプローチでドローイングの可能性に向き合う3名のアーティストを紹介します。
パンデミックと共に生きるこの宇宙時代に、人間中心主義から脱した場所で独自に線を生成していく3名のアーティストたちの実践から、私たちはどのような意味や感覚を見いだすのでしょうか。

Drawings – Plurality

2022/01/21 (金)  - 2022/02/07 (月) 

Drawings – Plurality

PARCO MUSEUM TOKYO