●鈴木ヒラク
1978年生まれ。アーティスト。
ドローイングと言語の関係性を主題に、平面・彫刻・映像・インスタレーション・パフォーマンスなどの制作活動を行う。環境に潜在する線的事象の発掘行為を通して、現代の時空間におけるドローイングの拡張性を探求している。
2011-2012年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりアメリカに、2012-2013年公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成によりドイツに滞在。これまでに金沢21世紀美術館 (石川、2009年)、森美術館 (東京、2010年)、ヴロツワフ建築美術館 (ポーランド、2015年)、銀川現代美術館 (中国、2016年)、MOCO Panacée (フランス、2019年)、東京都現代美術館 (東京、2019-2020年)など国内外の美術館で多数の展覧会に参加。
2016年よりドローイング研究のためのプラットフォーム『Drawing Tube』を主宰。
音楽家や詩人など異分野とのコラボレーションや、大規模なパブリックアートも手がける。
主な作品集に『GENGA』(2010年)、『SILVER MARKER―Drawing as Excavating』(2020年)などがある。現在、東京芸術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス准教授。
http://hirakusuzuki.com
村山悟郎 photo by Yoi Kawakubo
●村山悟郎
1983年、東京生まれ。アーティスト。博士(美術)。
自己組織的なプロセスやパターンを、絵画やドローイングをとおして表現している。
アーティストコレクティヴにおける社会制作の可能性を探る実践や、科学技術とコラボレーションしながらAIのパターン認識/生成の感性的理解を探るなど、表現領域を拡張している。
2015年、東京芸術大学美術研究科博士後期課程美術専攻油画(壁画)研究領域修了。2015-17年、文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンにて滞在制作(ウィーン大学間文化哲学研究室客員研究員)。これまでに、「21st Domani 明日展」国立新美術館(2019)、「瀬戸内国際芸術祭2019」男木島浜口邸、香川(2019)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」、愛知(2019)、“L’homme qui marche Verkörperung des Sperrigen” クンストハレ ビーレフェルト, ドイツ(2019)、“The Extended Mind” Talbot Rice Gallery, エジンバラ, スコットランド(2019)、「MOTコレクション・MOTで見る夢」 東京都現代美術館、東京(2009)など国内外の美術館の展覧会や芸術祭に参加している。
2010年、shiseido art egg 賞(資生堂ギャラリー)を受賞。
現在、東京芸術大学油画専攻にて非常勤講師、東洋大学国際哲学研究センター客員研究員。
http://goromurayama.com
●やんツー
1984年、神奈川県生まれ。美術家。
セグウェイが作品鑑賞する空間や、機械学習システムを用いたドローイングマシンなど、今日的なテクノロジーを導入した既成の動的製品、あるいは既存の情報システムに介入し、転用/誤用する形で組み合わせ構築したインスタレーション作品を多く制作する。先端テクノロジーが持ちうる公共性を考察し、それらがどのような政治性を持ち、社会にどう作用するのか、又は人間そのものとどのような関係にあるか作品をもって批評する。
菅野創との共同作品が文化庁メディア芸術祭アート部門にて第15回で新人賞(2012)、同じく第21回で優秀賞(2018)を受賞。
2013年、新進芸術家海外研修制度でバルセロナとベルリンに滞在。近年の主な展覧会に、「遠い誰か、ことのありか」(SCARTS、札幌、2021)、「DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京、2018)、「Vanishing Mesh」(山口情報芸術センター[YCAM]、2017)、あいちトリエンナーレ2016(愛知県美術館)などがある。また、contact Gonzoとのパフォーマンス作品や、和田ながらの演出による演劇作品「擬娩」での舞台美術など、異分野とのコラボレーションも多数。
現在、多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース非常勤講師。
http://yang02.com